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実は、今、病み上がりでベッドの中でこのエッセイを書いています。というのも、おなかに腫瘍ができてしまい、3日前に手術を受けたのです。私の担当はDr.Ginsberg。ちょっと太り気味のおばちゃんです。
日本人の友人から、よく「アメリカ人のドクターにかかるのは不安じゃない?」と聞かれます。「なにが?」と言うと大抵言葉の問題だと言います。
「おなかがずきん、ずきんといたいとかチクチクいたいとかどう言うのよ?」友人は結構英語ができるのに心配そうです。
「ずきん、ずきんは動悸がするというのに近いから"I have throbbing pain."ちくちくは、 "I have pain as if being pricked by needles"針でさされているような痛みがあるのです、と言い換えたらいいじゃん」と言うとムキになった友人は、「じゃ、ジクジク痛むっていうのはなんて言う?」と食い下がります。
「ジクジク?」考えれば考えるほど一体ジクジクとはどういう感じなんだろう?(^^;とわからなくなりました。日本語でジクジクっていえばわかったような気になるけれど、本当は、ジクジクといってもその人によって全然違う痛みかもしれませんよね。
さて、手術後目が覚めたばかりで、吐き気に苦しむ私にドクターは平然と
" I tried really hard. But I am sorry it did not work."
「一生懸命がんばったんだけどねぇ、うまくいかなかったわ」と言いました。
★"It did not work." は使えるフレーズです。Workは働くという意味ではありません。(自分の失敗ではなく)ただ単に物事がうまくいかなかったと言いたい時に使えます。
「へっ?」と唖然とする私と旦那に「ま、薬を使って直しましょう。これから3ヶ月飲む事になるわ」と言うと、さわやかに立ち去ったのでした。私にばれないように、旦那を別室に呼んで言うとか、私がもう少し回復してから伝えるといった繊細な行動パターンはまったくないのでした。(^^;
私は手術の失敗に頭がふらふらとしながらも、帰る準備をはじめました。アメリカでは、全身麻酔をして、3箇所おなかを切った私でも、当日に家に帰されてしまうのです。同じ手術なら、日本で、4日も入院するそうです。それも前日から。その国々の保険制度や慣習の違いもあるのでしょうが、その日のうちというのは、ホント残酷です。朝7:30に手術をし、午後2:00に目を覚まし、夕方4:00には帰る準備をさせられました。
"The new treatment is not going to work."
「新しい治療なんてうまくいかないわ 」
*このworkも上記と同じ使い方。
吐き気が続く私は、そのことを看護婦に愚痴ると
"It will work. Don't worry."
「うまくいくわよ。心配しないで」
彼女はやさしく諭すように私を見て、
"Anyway you have got to eat something. What would you like to eat?"
「とにかく何かたべなくちゃ、何がいい?」
と聞きました。
"Whatever is fine." 「なんでもいい」
と言う私の前にでてきたのは、ジンジャエールとシナモントーストなのでした。
それを見たとたん吐いたよ。私。(笑)
手術直後で空っぽの胃の患者に病院がそんなもの出すか?
後でアメリカ人の友人に聞くと、「パンは吐き気がする人には食べやすいのよ。ジンジャエールは炭酸だから、これも吐き気止めね」と平然としていました。
今回はさすがの私も文化の違いに、おののいたのでした。バターもついてたよん。^^;
"It's not gonna work for me."
*gonna はガナと発音します。going to のスラングです。
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